ここ2,3ヶ月、「急にインターネットができなくなった」や「ネットが遅い。開くまでに時間が掛かる。以前はこんなことなかったのに」といった相談が増えています。
前者であればモデムやルーターなどの通信機器の電源抜き差しを試してもらい様子見で後者の場合は出張サポートをご利用頂いております。

 

お伺いしてやることは

LANケーブルで大元の機器(ONUの場合はPCと直つなぎでPPPOE接続)とPC1台だけをつなぎ速度テストを実施します。

 

その時にテストするのがこちらのサイト。BNRスピードテスト
http://www.musen-lan.com/speed/

※今現在、「ネットの速度が遅い気がする」と思われる方もお試し下さい。

僕の自宅兼事務所ではNTTフレッツ回線を利用。プランは最大1ギガのギガファミリープラン(戸建て)。

測定開始ボタンをクリックし暫く待つと測定結果が表示されます。

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赤文字を確認します。100Mbps(100メガ)も出ていれば正常です。速いときは400メガ近く出ます。
何ヶ月か前よりは微妙に平均速度が落ちた気がします。

2回目計ったらこんな具合に。ムラがありますが50メガ以上出ていれば良しとします。

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これが「異常だな」と思うのは1桁台、下手すると600kbpsとかメガにもいかない。
何十年前の3分10円とかかかってた時代ではないのですから。
距離で影響を受けないはずの光がADSLよりも遅いという。

それともう一つ。NTT系を利用している場合、こちらのサイトでも速度テストします。

http://www3.syutoken-speed.flets-east.jp/

ここで自分の加入してるプラン(わからなければ適当に)のボタンをクリック。
測定が始まります。
測定結果。通常はこのくらい出ます。

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お客様のところで計ると26メガ。遅いところでは大抵20~40の間しかでませんでした。

 

次にやることは下記のようにONUやONU内蔵ルーターの光ケーブル差し込み口の接触を確認。
一度外して再度奥まで突っ込みます。

黒長い機械の一番下の部分。蓋をスライドさせると開きます。

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ここの白いコネクタ部分を両指でつまみながら後ろへ引っ張ると外れます。そして奥まで入れます。反対側(壁側)も同様に外してまた入れます。
この時、向きがあるので注意!
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気になるのが明らかにケーブルを挟んで固定するためにあるように見える白いプラスチックの挟む部分。
これ、どの家庭でも止まってるのを見たことありません 笑

でもネット上でこの画像あげてる人のとこはちゃんと挟んで抜けないような構造になっていました。

 

画像が載っていたページ:http://www.nnm2.info/2014/07/ntt.html

 

大概はこれで速度が画期的に復活します。

が、このように全く改善せず。

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これをやっても速度が改善しない。PCは自分のノートで確認しても遅いのでPC側の問題ではない。となれば 
消去表でNTTの通信機器か屋内の光ケーブルか外の回線か」といった事が怪しいとなります。

 

僕も今までは単純に外部環境の問題だからあとはNTTの問題だろうなあ程度に思ってましたが問い合わせが複数あるから
共通する部分を探っていってわかりました。

やっと本題です。

速度が遅い原因、共通している事。それはお客様が加入している光サービスが docomo光、OCN光、ソフトバンク光 だった!

 ということです。

これはここ2,3年で急速に拡がっている光コラボによるものです。「今より安くなる」「NTTの回線を間借りするから速度や品質、今の機械もそのまま
使えるから工事費用も発生しない。:などといった宣伝や多少強引な営業で年々加入者が増えています。

事実、私のお客様でもずっとNTT光だったのがある日行った時に ソフトバンクに変わっていたりします。
(ソフトバンクは白い機械がとりつくので分かりやすい。)
何かおかしいな。例えば今まで無線で印刷できたのが急に出来なくなったなど。 通信機器は一緒なので中身の設定を見るまでは気づきません。
お客様もよくわからないで契約しているケースが多いです。

 

・光コラボとは

一言で言えば、NTT東日本・西日本が提供している フレッツ光 の提供を各事業者(docomoやsoftbank、TSUTAYAなど)が
受け、エンドユーザーにサービスを販売するといったサービス。

 

・光コラボとの背景

NTT光回線(au光もあり) + プロバイダ の選択肢しかありませんでした。

光が開始して10年くらい。

その間にネットの利用方法は固定の他、スマホなどのモバイル回線も増えました。

スマホ依存、若者のパソコン離れと言葉があるように固定回線のフレッツ光の契約数は伸び悩んでました。

そんな中、KDDIがauスマートバリューというサービスを展開。
自宅の光回線とモバイルを組み合わせて販売。auでスマホ持ちのお客様は家のネット環境もauにすることで
割引サービスを受けられるようになりました。安くなるお得なサービスなので当然契約数は増加。

NTTもそんな状況を見ていましたがNTT法という独自の規制があったため、追随できないでいました。
当然、docomoの契約数もどんどんauに奪われていくことになりました。

そういうった背景を解決する手段として発表されたと言われています。

 

NTTが光回線を各事業者に卸す→各事業者が独自のサービスを付加したりしてサービスを販売。

NTTは一定の安定した収入が得られることになります。

これにより例えばdocomoは光回線とのセット割りが実現できることにより、顧客の確保にもつながりました。

 

 

どうして光コラボが原因と思えるのか

それは総じて

docomo光、OCN光、ソフトバンク光に入ってるお客様のとこで速度が著しく遅いから 

です。

(マンションタイプは別。マンションタイプの場合、大きな水道が各室に枝分かれしているようなものなので光回線の利用者が多い時間帯は速度低下が起こります。
最近では光ネットで配信される地上波やストリーミングサービスも充実してそれらを利用する世帯が増えたことも原因な気がします。)

 

「以前は問題無かったのになんで?」といった声もいただいていてそれについてはdocomo光などの契約者数が急増したからだと思います。

こちらのサイトでとてもわかりやすく解説されています。

https://nuro光実測と評判.jp/fletshikari-osoi-hyouban/

 

こちらも参考になります。

http://netnorikae.jp/NTT-hikari-collaboration/q-osoi_collabo.html

 

ネット上でも同様の意見が目立ちます。

 

これはもうNTT局内側で増強してもらうのを待つしかないのではと思います。

 

しかしサービスを提供しているOCN光などはそういったことを認めたくないのか解約やクレームが怖いのかお客様に落ち度があるのでは?

と、とれるような事を言ってきます。

「直接おおもととつなぎましたか?」

「機械の電源を抜いて10時間以上したらまた電源を入れて下さい。」ディープスリープ?だったか。かっこいい横文字を使って説明していました 笑

「Youtubeなどは海外にあることもあるので遅い場合があります」

「こちらでは回線異常など見られないのでPCが古いのが原因かもしれません。」

 

熊谷のお客様がOCNカスタマーに電話していた話しのやりとりもそんな感じで最終的に 11月24日に施設の増強を行うのでそれまでは申し訳ありませんが・・・

とのことでした。

 

それまで途切れ途切れでは。自分は耐えられないですね。いくらベストエフォート(最大速度はあるが通信速度の保証無し。)とはいってもADSLより遅い・安定しないのでは
光の意味がありません。

それでもベストエフォートだからと言い張るのなら各事業者へ営業の際に注意事項も付け加えて説明するようにしてほしいです。

「今何使ってますか?ADSLですか。今より速くなりますよ」 ←これは禁句になるのではないでしょうか。 (そもそもPC自体が速くなると勘違いされる方も多いです。)
「利用者が大幅に増えた場合、速度が遅くなります。夜間など利用者が多いだろうと想像できる時間帯は場合によってはADSLより遅くなることもありえます」など。

車とは違い命の危険や、金額も車のように高くないので問題には全くなっていませんがだからといってそのまま放置しないで適切な対処をして頂きたいと願います。

 

すいません。要点よくまとめられず。文章がだぶったりわかりづらいかもです。参考サイトをほんと参考になります_(._.)_